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前回は、偏差値40~50台の生徒について、
「分かる」→「できる」→「一人でできる」
という基礎の定着から、
「知識を覚える」→「知識を使う」
という変化について考えました。
では、偏差値60台、そして70台になると、
何が変わってくるのでしょうか。
偏差値60台――「知識を使って考える」段階
偏差値が60台になったということは、
・基礎知識がかなり定着している
・標準的な問題であれば安定して得点できるようになっている
という段階まで学力が伸びたということです。
さらに、複数の知識を組み合わせて考えることもできるようになります。
ところが、ここから先では、
「見たことのない問題」
が一つの壁になります。
学校や問題集で見たことのある問題なら解ける。
しかし、初めて見る問題になると、
「何を使えばいいのか分からない」
となってしまう。
ここで必要になるのが、
問題の「組み立て」を捉える力
です。
問題の表面的な形に惑わされず、
「この問題の本質は何なのか」
「これまで学んだ、どの知識とつながっているのか」
と考える。
つまり、
「知識を使う」から「知識を組み合わせて考える」
段階へ進む必要があります。

偏差値60台では「自分の学習」を考え始める
また、偏差値が60台にまでなると、学習方法についても
自分で考えられるかどうかが、今後、大きな差に繋がっていきます。
「先生に言われたから復習する」のではなく、
「自分はこの分野が弱いから、ここを重点的に復習しよう」
と判断できるようになる。
つまり、
学習内容だけでなく、学習方法そのものを自分で調整できるかどうか。
これが60台からさらに上を目指すうえで重要になります。
偏差値70台――「自分で学び、考え、修正する」
偏差値70台になると、
単に知識が豊富というだけでは説明できない力が見えてきます。
もちろん、必要な知識は十分に身についています。
しかし、それだけではありません。
問題を見たときに、
「この問題では何が問われているのか」
を素早く把握し、
「どの知識を使えばよいか」
「どのように考えればよいか」
を判断できます。
さらに、初めて見る問題でも、
すでに持っている知識と関連づけながら考えることができます。
そして、間違えたときには、
「なぜ間違えたのか?」
を自分で分析します。
知識不足なのか。
読み違いなのか。
解法の選択を間違えたのか。
時間配分の問題なのか。
そして、その分析を次の学習に反映させます。
つまり、
「勉強する → 結果を見る → 原因を考える → 学習方法を変える」
というサイクルを、自分自身で回せるようになっています。

偏差値が上がると、学習の「質」が変わっていく
ここまでを簡単に整理すると、次のようになります。
| 偏差値帯 | 学力の特徴 | 学習のポイント |
| 40台 | 基礎知識・技能を身につける段階 | 学ぶ土台と習慣をつくる |
| 50台 | 基礎知識を使って標準問題を解く段階 | 「知っている」から「使える」へ |
| 60台 | 知識を組み合わせて考える段階 | 初見問題に対応する力を育てる |
| 70台 | 知識・思考・判断を高い水準で 組み合わせる段階 | 自分で学習を分析・修正する |
もちろん、偏差値が10上がったからといって、
ある日突然、別人のように能力が変わるわけではありません。
実際には、
基礎を身につける
↓
知識を使う
↓
知識を組み合わせる
↓
初見の問題を考える
↓
自分の学習方法を改善する
という変化が、少しずつ積み重なっています。
偏差値は「ゴール」ではなく「現在地」
ここまで見てくると、偏差値を上げることの意味も
少し変わって見えてきます。
単純に、
「もっと勉強時間を増やそう」
だけではありません。
今の自分に足りないものが、
・知識なのか。
・読解なのか。
・思考なのか。
・問題への対応力なのか。
・学習習慣なのか。
・学習方法を修正する力なのか。
を見極める必要があります。
例えば、偏差値50の生徒に
偏差値70の生徒と同じような難しい問題を大量に与えても、
効果が期待できるとはいえないでしょう。
逆に、偏差値60の生徒が、いつまでも基礎問題だけを繰り返していても、
次の段階には進みにくくなります。
大切なのは、「今の自分に必要な学習」を見極めることです。
偏差値は、生徒そのものを評価する数字ではありません。
むしろ、
「今、自分はどの地点にいるのか」
を知るための一つの指標と考えた方がよいでしょう。
そして、その現在地から次の一歩を考える。
それが、本当の意味での「偏差値を上げる学習」なのではないでしょうか。
前回の記事でお伝えしたように、私たちが目指したいのは、
「教えてもらえばできる生徒」から「自分で学び、考え、改善できる生徒」へ
という成長です。
そして、こうした
「知識を使う力」「考える力」「情報を処理する力」は、
大学入試でも重要になっています。
次回は、いよいよ大学入学共通テストに目を向けます。
共通テストでは、実際にどのように
「考える力」
「情報を処理する力」
が問われているのでしょうか。
具体的な問題を取り上げながら、考えてみたいと思います。
または、0120-927-161まで
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